先日、酒の席で友人にふと聞かれた。
「君は女友達に好かれていると思うかい?」
小・中学校では成績もまぁ優秀でスポーツ万能で男みたいな女の子。
そうすることだけでしか親は褒めてくれなかったから。親からはしょっちゅう人と比べられて(特に長男が優秀過ぎて、私は太刀打ちできなかった。)
良い成績とか良い結果を残さないと、あんまり彼女が好きな子供として認めて貰えない。女の子として可愛がられたような記憶はあまりなく、中学に上がるまでは全て兄のお下がりのショートパンツとTシャツで、髪もショートカットに母自身に刈られ、私は当然それが普通だと思っていた。時々スカートも履いたけど、それは彼女の月の周期か波のように訪れる彼女の罪悪感によるものだった気がする。
母親は何故か私が男の子と間違えられるのを喜んでいたように思う。
何度も衝突があったけれど、彼女は自分自身の行動には未だに気が付いていないと思う。
何故か・・・?
これは大変、家庭内で奥深い問題だけど私が育った家庭内で女が二人居ては彼女は生きて生けなかったんだと考察している。彼女にきっと悪気や悪意はなく仕方のない性分なのだ。
通常キャッチボールをするのは父親と息子が定番だが、私は何故かその相手は母親だった。そして、ちょっとよそ見して母からのボールを受けそこなってしまい顔面で受け止め、思いっきり鼻血を出した時、「ごめんね。大丈夫?」ではなく「何をよそ見してるのよ!もうっ!」と叱られた。
ご近所からは三人兄弟の末っ子だと思われていたらしい。